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『Chillerama』 VFX Fillmmakerインタビュー(抜粋) [関連記事]

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先日お知らせしたティム・サリヴァン監督とのインタビューから、ショーン(ブレント)起用に至った経緯の部分です。もとのポッドキャストはこちら。
http://vfxfilmmaker.com/2010/11/30/hollywood/


ティム・サリヴァン監督: リッキー役に誰を使うかが問題だった。ストレートの俳優はエージェントが出演させたがらないし、ゲイの俳優は同性愛者だと露見するのを恐れて出たがらない。そこで思い出したのがショーンのことだった。

ブレント・コリガンとしてのショーンの仕事は、もちろん以前から知っていた。ゲイの世界ではトム・クルーズみたいな存在だからね。出演作を見たことはなかったが。

ショーンはトッド・スティーヴンスTodd Stephensが監督したAnother Gay Sequel(日本未公開)に“人魚のスタン”役で出演している。私はトッドと大学が一緒で今も友人だが、その彼がショーンをすごく褒めていたし、特殊メイクを担当したジョー・カストロJoe Castroからも「機会があったらぜひ一緒に仕事をしろ」と勧められていたんだ。そこでトッドを通じて、ジョディ・ホイーラーJody Wheelerとショーンに会い、In the Closet(ホイ-ラー監督・ショーン主演の短編)を見せてもらった。すると、作品は私の見た最高のゲイ・ホラー映画で、ショーンの演技もすばらしいじゃないか。私としては、その場で「オーディションは不要だ、君に決めた」と言いたかった。

だがハリウッドのゲイ恐怖症は根深くて、金を出す側、つまりプロデューサーはリスクを嫌う。私自身、『2001人の狂宴(2001 Maniacs)』では編集室から文字通り締め出され、ゲイ的なシーンをことごとくカットされた苦い経験がある。周囲を説得できる自信がなかった。ショーンも実力不足ではなく、ゲイだからという理由で落とされたことが数え切れないほどあるはずだ。それを思えば安請け合いはできなかった。

ショーン: ティムの言うとおり、オーディションはうまくいったのに結局落とされるという経験は片手の指に余る。両手でも足りないかもしれない。監督は使いたいと言ってくれても、プロデューサーに拒否されてしまうんだ。

ティム・サリヴァン: 撮影は当初、この夏の予定だったが、秋に延期された。その間に私はだんだん腹が立ってきた。ネームバリューが必要だとかいう理由で役者を選ぶならまだしも、ゲイポルノに出演していたたから使えないなんてバカげてる。闘いたいと思うようになったんだ。それに実際、リッキー役探しは難航した。50人ほど-ディションして、一度は決まったのに、その俳優の母親が「19歳の息子をゲイ映画になんか出演させられない」と電話で断ってきたなんてこともあって、撮影開始が2週間後に迫ってもまだ決まらない。プロデューサーにどうする気かと聞かれて、「実は心当たりがある」と、ショーンのことを打ち明けた。

驚いたことに、私は仲間を見くびっていた。他の3人の監督もプロデューサーのコリー・ニールCory Nealも口をそろえて、彼が最適なら全面的に応援すると言ってくれたんだ。そこでオーディションとして、サンディエゴのショーンに電話で演技の指示を出し、スクリーンテスト用のビデオを撮って送ってもらうことしにた。

ショーン: ティムからはしばらく連絡が途絶えてたから、「またか」と諦めていた。留守電に伝言をもらっても、すぐにはかけ直さなかったぐらいだ。ちょうど引っ越しの最中でもあったしね。スクリーンテストも無駄かもしれないと思った。でもやるだけやってみようと、Judas Kiss監督のJ・T・テプナパJ.T. Tepnapaにロサンゼルスから来てもらい、演技のコーチをしてもらった。撮影した後も自信がなくて迷ったよ。ファイル変換に手こずったので、それを言い訳に送るのをやめようとさえ思った。でも、とにかく送ったら、マネージャーから電話がきたんだ。「君が何を送ったのか知らないが、起用すると言ってきた」って。

FL
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