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セイレーンは語る(1) [セイレーンは語る]

セイレーンの物語 by ブレント・コリガン

1.発端

シップレック
難破船(訳注1)の中心には必ずセイレーンがいる。アダルト業界やネット上のコミュニティーが少しずつ僕の本当の年齢に気づいていくのを、僕は危うい思いで見つめてきた。僕の芸名はブレント・コリガン。1986年10月31日生まれだ。この手記を始めるにあたって、まず業界とそのファンに対し、法の目をかいくぐるために見え透いた嘘をついていたことを心から謝りたい。コブラ・ビデオはまだ、世間をごまかし続けるつもりでいるけれど。
訳注1:「破滅」の意味もある。

コブラ・ビデオと僕をめぐる状況については、いろいろ疑問が投げかけられている。僕はこのコラム(全4部のうち第1部)で、僕がこの業界に入ることになったきっかけを説明したい。来週は、僕がそんな状況に陥ることなった一身上の理由を具体的に書きたいと思う。

僕は若く、あきれるほど世間知らずで、かつて親しくしていた人たちに間違った方向へ導かれた。16歳の夏、高校2年生になる直前、僕は南カリフォルニアへ引っ越して母と暮らしはじめた。引っ越す前に、ティーン向けのサイトをいろいろ検索して、そこでジェイクと知り合った。ジェイクは当時21歳。ぜひにと言われて付き合いが始まった。恋人らしい恋人は彼が最初だったので、普通の恋愛がどんなものか、僕はよく分かっていなかった。彼はいつも僕と一緒にいて、僕の生活のあらゆる面に首を突っ込んだ。人付き合いもセックス・ライフも、彼がすべてになった。家族より他人を優先させたのは、あれが生まれて初めてだ。付き合いはじめて2カ月ほどのある日、ジェイクがネットのチャットを通じて、僕を[コブラ・ビデオのオーナー]ブライアン・コーチスに紹介した。ジェイクは以前、コブラの仕事に応募して、不採用にされたことがあった。

ある日の午後、ジェイクはネットでチャットをしている間、僕は彼のベッドで昼寝していた。そこへブライアンが、ジェイクにメッセージを送ってきた。彼の友達リストにジェイクの名前があったのだが、理由が思い出せなかったからだ。ジェイクはちょうどいい機会だと、自分を雇わなかったブライアンへのあてつけに、こう言った。「新しい恋人ができたんだ。17歳の、すごくホットな子だ。もうすぐ18歳になる」もちろんブライアンは信じず、ジェイクに証拠を見せろと迫った。こうして、彼の後ろで眠っていた僕は上掛けをはがれ、ショーツを脱がされて、ブライアンの目にさらされた。(ジェイクはウェブカメラのスイッチを入れて、僕を生中継していた。)ウェブカメラで僕を見たブライアンは、たちまちジェイクについて考えを変えた。ジェイクは僕をみせびらかした後、AIMでブライアンの相手をしていてくれと言い残して、シャワーを浴びに行った。僕がコンピューターの前に座ってチャットを始めると、ミスター・コーチスは言葉巧みに僕からプライベートな情報を引き出した — 僕が自宅でひとり自分のコンピューターを使っているとき、会話の続きができるぐらいに。
(続く)

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